【小説】馳星周 さくっと「小説・ノベルズ」

【書評】M

投稿日:2016年12月20日 更新日:

いつも一緒にいたかった~♪

ではなく
馳星周先生の短編集です。

 

「世にも奇妙な物語」のアダルトバージョンてとこでしょうか。

ブラックで、ダークです。

馳星周・「M」

4つの官能的な物語が楽しると思いきや
興奮するというより、若干へこむかも。

10年以上前に出された本なので
今は中古などでお求め安くなっております。

日常に潜む
官能的で鬱々しくて物悲しい
失望と絶望の世界を味わいたい方はぜひ。 ←

それでは4つの物語を
軽くレビューしてみますね。

 

眩暈。

妻子持ちの男性が
義理の妹の存在により
トチ狂っていく物語です。

私は節々でちょっと笑ってしまいましたが

笑える方と笑えない方と
別れそうな作品だなと思います。

どちらでもいいと思いますよ、ええ
性癖なんて趣味の話ですから。 ←

既婚者は笑えないかもしれない一品。

 

人形。

複雑すぎる家庭環境が生み出す
ねじれにねじれた偽造の幸福。

まじか(;゚ Д゚) 

的な展開もあって面白いです

読者を気持ちよく裏切ってくる技も
馳星周さんの好きなポイントなんですよね。

絡み合う愛に溺れて堕落していく女子大生のお話。

 

声。

声にだまされた
売春にハマる主婦が奈落に堕ちていく話。

と思いきや…(;゚ Д゚)

そっちがオチかい!ってなりました。
面白いです。まさかの展開。

絶望の夢から覚めれば
そこはまた、絶望の夢の中だった。

ってゆー
救いようのない話。 ←

 

M

風俗嬢に狂おしいほど恋をしてしまう
フリーターのお話。

彼女に会いたくてたまらないが
プライベートでは会えず、もちろん会うにはお金が必要で
好きな時に連絡が取れるわけでもない

そして嫉妬に狂った少年がとった行動とは――

これもオチは意外でしたね
物語としては、これまた最悪の展開です。

読んでると暗くなります
元気を出したい時に読むものではないですね(´∀`*)

 

4作品とも
艶めかしい官能の世界を前面に
裏では人間の黒い心理が渦巻いてるといった印象です。

甘い蜜の匂いに誘われて
背徳の世界をほんの些細な事で覗いてしまうと
そこは大きな口を広げて獲物を待つ暗黒の世界

次にその奇妙な世界の扉を開けてしまうのは
あなたなのかも知れません…。

 

テレレレレッ テレレレレ~ン ←テーマ曲

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-【小説】馳星周, さくっと「小説・ノベルズ」

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