
今さらですが「ハルキスト」デビュー。
騎士団長殺し
その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。
夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降っていたが、谷の外側はだいたい晴れていた…。それは孤独で静謐な日々であるはずだった。
騎士団長が顕れるまでは。
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村上春樹さんの小説がなんで売れるのかがよくわかりました。
文章をここまで操れる人がいるんですね~。感服いたしました。
とにかく、場面の表現や描写がリアルで繊細に作り込まれてる感があります。まるでからくり人形のように。 ←ハルキスト
次のシナリオへ場面が切り替わるところなんて超鮮やかですね。読者のイメージをスッと持って行ってくれます。このあたりが特にテクニカルでした。
本作のストーリーは「中世ヨーロッパが舞台の中二病的な話か!?」と思って買ったら全然違って人生にいろいろあった現代の画家のお話です。
そして、ひょんなことから不思議な世界に巻き込まれていくのですが、続きが気になりすぎて一気読みしてしまいました。面白い!
これ第3部あるでしょ!?だってアイツの正体って絶対なんかあるやつやん!( ´゚д゚`)
新作が出れば書店に行列が出来るほどの作家さんの「売れる理由」がよくわかる作品でございました。
他の作品もいろいろと読んでみようと思いますよ!
3部に期待せざるを得ない文学エンターテイメントです。おすすめ!