
とってもわかりやすかったです。
幸福について
幸福は人間の一大迷妄である。蜃気楼である。がそうは悟れない。この悟れない人間を悟れないままに、幸福の夢を追わせつつ救済しよう。人生はこの意味では喜劇であり戯曲である。従ってこれを導く人生論も、諷刺的、ユーモア的にならざるをえない。本書は厭世哲学者といわれる著者が、豊富な引用文と平明な表現で人生の意義を説き幸福を教える名随筆「処世術箴言」の全訳である。
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なにやら小難しいことが書いてありますが、要するに「誰にも邪魔されずに好きなことをやれる」という環境があることが幸福です。ってことですね。
親や友達など周りの人に反対も応援もされず、ただひたすら自分と向き合って孤独に好きなことを続けてる人。そーゆー人はもれなく「自分は幸福だ」と感じてるので、情熱もあって発想がユニークで思考もマニアックなので話を聞いててもおもしろいんですよね。
逆に言えば、誰かの為に、周囲の期待に応えるために生きようと思った時点で不幸は始まるのです。ガクガク(((n;‘Д‘))ηナンダカコワイワァ
周囲の期待に応えれば応えるほど、ハードルは上がっていきます。本人が潰れるまで。
誰かのために結果を出すとは、そーゆーことなんですね。
「彫刻家」を目指す女性と、ショーペンハウアーの波乱万丈な物語をマンガで楽しみながら「幸福について」考えさせられる1冊でした。