
壮絶です。
マルコムX 伝説を超えた生涯
『自伝』や映画によって作り上げられた虚像を排し、生家の家族史から街のチンピラ時代、ブラック・ムスリムとしての活動、暗殺、死後の評価に至るまで、人間マルコムの生涯を編年体で記した本格評伝。ピュリツァー賞受賞作品。
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なんともスリリングな1冊です。
アメリカで虐げられてた黒人たちのために戦った「演説者」マルコムXの生涯を綴った伝記ですね。
アメリカのラッパーたちがこぞってリスペクトしてるので、「どんな人物なのかな~」と思って読んでみましたがこれは想像以上でしたね。こりゃ尊敬されるわ。 ←
「戦う」ってこーゆーことなんだな~!という、マルコムXの信念と姿勢が胸を熱くさせてくれました。
白人至上主義に始まる人種差別や政府、KKKから宗教のいざこざまでと当時のアメリカに蔓延った暴力と理不尽の背景がとてもリアルに描かれてて、こちらもドキドキしながら楽しめましたね~。
上下で700ページという超長編ですが、次々に襲い掛かって来るドラマに飽きるどころかなんとも読み応えがあって良かったです。
1つの時代どころか、世界を変えた男の生涯です。
これは時間がある時にじっくり読んで楽しんで欲しい1冊ですね。
連休などに、ぜひ。