
すごいなこれ。
アリス殺し
最近、不思議の国に迷い込んだアリスという少女の夢ばかり見る栗栖川亜理。ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見たある日、亜理の通う大学では玉子という綽名の研究員が屋上から転落して死亡していた―その後も夢と現実は互いを映し合うように、怪死事件が相次ぐ。そして事件を捜査する三月兎と帽子屋は、最重要容疑者にアリスを名指し…邪悪な夢想と驚愕のトリック!
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まじかよ…( ´゚д゚`)ってなる1冊です。
やっぱりこーゆー「気持ちよく読者を裏切ってくれるミステリー」はおもしろいですね~!
夢の世界と現実の世界を行ったり来たりしながら連続殺人犯を追い詰めていく…というファンタジーものですが、これがなんとも奇妙で良いですね。
話もシンプルでややこしさはなく、ほぼ登場人物のセリフだけでストーリーが進むので、さくさくとスピード感のあるミステリーが楽しめました。
しかもこれ何が凄いって、そんなさくさくっと読めるような小説なのに、ラストの畳みかけるような仕掛けの数々が気持ち良さを倍増させてくれます。
4段階くらいで裏切られます。この仕掛けは読めなかったですね~!
まあ、私は「不思議の国のアリス」を知らないのですが()、それでも普通におもしろかったので「アリス」を知らなくても楽しめると思います。
おヒマつぶしに、ぜひ。