
非常にマニアック。
報復
元デルタフォース隊員で、現在は空港の保安監督官として働くデイヴは、飛行機事故で最愛の妻子を失った。絶望にうちのめされながらも、いくつかの奇妙な符合から、テロではないかと疑念を抱いた彼は、恐ろしい事実と政府の隠蔽工作に直面する。そして、元兵士の友人たちとともに、自らの手で狡猾なテロリストに鉄槌を下す決意をする。すべてを失った男の凄絶な怒りと闘いを描く緊迫のミリタリー・サスペンス。
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ドン・ウィンズロウ作品を読み漁ろうシリーズです。
第6弾目はこれ。『報復』
タイトル通り、復讐劇ですね!(´∀`*)
もうこれはドン・ウィンズロウ氏の十八番と言いますか。
今回も期待を裏切らないハードボイルド&バイオレンスっぷりでございました。
さくっと見どころをレビューします!
武器・銃器・戦機のマニアックぶり
本作もドン・ウィンズロウ節が炸裂するので、ストーリーは当たり前におもしろいです。
なので、他の作品と違う魅力を言うなら、ここかなと。
実在する武器・銃器・戦機がむちゃくちゃ出てきます。
しかも、すごく事細かに。
FPSやゾンビゲー、メタルギアソリッドなんかを遊んでたりサバゲー好きやそれこそ武器マニアなどなど。
銃や爆弾、戦車や戦闘機を知ってる人は、知らない人の倍以上は楽しめます。
私もちょっとその類のゲームで知識が少しあるくらいですが、それでも自分の好きな武器が出てきた時はむちゃくちゃ嬉しかったですから。
うおお!(´∀`*)ってなりました。小学生か
( ´∀`)人(´∀` )ナカーマ
ドン・ウィンズロウ氏の作品の好きなところは、ここかも知れない。
「友情」がものすごいちょうどいい距離感で描かれてるんですよね。
私は正直、少年漫画によくありがちな友情友情してる作品は好きじゃないんですよ。
お涙頂戴的な。「友達って大事だな!」みたいな描写が苦手で。
そうじゃなく、お互いに自立してて、むやみに助けたり頼らない。
「お互いにメリットがあるなら協力するし、足手まといなら切る」という、このあっさり感。「友達」ではなく「仲間意識」って言うんですかね。
この男同志の距離感がカッコイイんですよね~。
期待はしていない。自分とチームの仕事をこなすだけだ。みたいなね。
ということで
今作もド安定におもしろいです。
妻と子供を失った男の壮絶なる復讐劇でございました。
読み終わったあとに「良い物語だったな~」と余韻を残してくれるのも、ドン・ウィンズロウ作品の良いところですよね~。
テロリストの要塞に乗り込む男達の手に汗握る戦闘は必見です!
おヒマつぶしに、ぜひ。