さくっと「ノンフィクション・歴史」

【書評】ニックネームのセンスが逸品←―『地上最強の男:世界ヘビー級チャンピオン列伝』

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ファン必見。

 

地上最強の男:世界ヘビー級チャンピオン列伝

ボクシング黎明期からモハメド・アリに至る、26人のヘビー級王者たち。彼らはその圧倒的な強さとカリスマ性で、激動のアメリカ近代史、ひいては世界の趨勢をも動かす存在だった。唯一無二の男たちの栄光と悲哀を余すことなく綴り、読者を熱狂と興奮のリングに引き摺り込む、感動の巨編。

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百田尚樹さんってボクシング好きなんだ!ってなった1冊です。

なんか「政治に詳しい人」ってイメージしかなかったものですから。 ←

 

私もそこまでボクシングのファンです!ってわけでもないですが、これはおもしろかったですね~。

 

さくっとレビューします!

 

知られざる歴史の数々

ボクシングのもっとも古い記録って知ってますか?

なんと紀元前4000年のエジプトなんです!まずここでいきなり度肝を抜かれますよね。

壁画の絵がそのまま殴り合う映像が浮かびました。 ←

 

紀元前4000年から現在のボクシングまでの歴史をたどるのですが、これがまた進化の過程がおもしろくて。

「ただひたすらに殴り合うだけ」の競技から、現代の「ジャブ、スウェーバック、カウンターなどのテクニックの応戦」になるまでの、時代の背景とともにボクシングの繁栄を見て行けるのが良いですね。

 

なんとなく「ボクシング」って競技がそこにある。なんてイメージでしたが、ここには深くて過酷で数えきれないほどのドラマがあるのです。

 

「敵」ってなに?

そんなボクシングの歴史でも、本書のメインとなるのは「アメリカ」にボクシングが輸入されてから100年間のお話。

100年前はアメリカのみならず、世界中で戦争や犯罪が繰り返し巻き起こってた時代です。

その「戦争」の根元にあるのは「アイデンティティ」。

「他国より自分たちの方が優れているのだ」という、愚かな自信と支配力の表れです。

 

これも、深く影響を及ぼしているボクシングの歴史。

今でもアメリカ国内では人種差別が問題になってますが、まさにボクシングは「白人vs黒人」の戦いの歴史だったわけです。

 

「黒人よりわれわれ白人の方が優れている!」という時代背景のもとで、ボクシングが強くチャンピオンになるのは奇しくも差別されていた黒人たちでした。

そんな時代の風潮の中で苦汁をなめるような思いが、白人・黒人それぞれに交差するのです。

 

この時代背景がね~、熱くさせてくれる要素でありながら、どこか哀しくて。

「人種差別の側面」を垣間見れる歴史書でもありますね。

 

ニックネームのセンス

もう私は毎回毎回そこら中で言ってますが、本当に海外の方々のセンスが大好きなんですよ。

ここでもそのセンスが発揮されるのが、このニックネーム。

「よくそんなの思いついたな」から「そのままやん!」などなど、もう突っ込まずにはいられないニックネームのオンパレードです。

 

「戦う海兵」、「褐色の爆撃機」、「シンシナティ・コブラ」なんかはまあ、良しとしましょうよ。

 

「動くアルプス」はもうボクサーのニックネームじゃねえだろ( ´゚д゚`) ←

 

まとめ

多分、私と同年代の方でも「ヘビー級チャンピオン」と聞いて名前がパッと浮かぶのはマイク・タイソン氏くらいじゃないでしょうか。

あとはモハメド・アリとか、デンプシー・ロールで有名なデンプシーとか、私のようなにわかでも解るのはそれくらいでしょう。

単純に、「こんなにもヘビー級チャンピオンっていたんだなあ」と感動し、その選手それぞれの裏側にも驚愕しますね。

 

本書にも紹介されてる伝説の試合はちょいちょいYouTubeでも見れるのあるし、実際にスゴイ試合なので、ボクシングの試合を見ながら読むのもいいかもしれませんね!

世界中を熱狂させて衰退し、そして現在にいたるまでの「ボクシング・アメリカ史」でした。

 

おヒマつぶしに、ぜひ。

 

 

 

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