【小説】馳星周 さくっと「小説・ノベルズ」

【小説】悪い男やな~!って1冊―『パーフェクトワールド』

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おもしろいけども。

 

パーフェクトワールド

1970年。本土復帰を目前に控え、沖縄は混沌としていた。公安警察官・大城は、警察上層部よりさらに上―内閣総理大臣から直接の命を受け、沖縄に潜伏することに。時を同じくして、那覇では沖縄独立を目指す平良が、賢秀塾を率いる古謝賢秀の指示のもと、不穏な動きを見せ始めていた。大城は、円滑な返還を実現すべく、時に犯罪行為にも手を染め、諜報を進める。彼は、どこまで堕ちていくのか。

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馳星周ワールド全開の1冊です。

あらすじは「沖縄の日本返還」を巡る問題を題材にした、とてもシリアスな内容なのですが…まあ相変わらずダークですね!笑

 

さくっと見どころをレビューします!

 

悪い男

はい。馳星周作品と言えば、これ。

ご多分に漏れず、欲に魅せられた悪い男が本作の主人公となっております。

これがまた今作も他に類を見ない、頭のキレと行動力を兼ね備えておりますよ!

 

最初はきちんと公安警察官として沖縄問題と向き合っていたんですけどねえ。

女と金に目がくらみ、じわじわと奈落の底に向かって行くさまは、なんともブラックギャングスタムービーでございました。

 

いや~、上手いこと権力と人材を駆使して立ち回るさまは、実に「悪い男やな~」と思わざるを得ませんね。

この要素はやっぱり読んでて一番おもしろいわ。性格歪んでるな

 

神がかったエロ展開

お待たせしました。(?)

馳星周作品と言えばこれでしょう。神がかったエロ展開。

今作もワクワクドキドキハラハラのエロ展開が用意されておりますよ!(´∀`*)良かったな!

 

と、まあなんとなく笑える話っぽく紹介してますが決してそうではなく、むしろ笑えません。 ←

それでも「どうなるんだこれ…」的な、読者に期待させる展開に持って行くのはさすがの一言ですね。

 

沖縄について思うこと

ここは特に読んでる時は意識してなかったですが、「今思えば…」って感じですね。

少しずつでも「沖縄」についていろいろと思うこと、見方が変わったところがありました。

 

私は本州に住んでるし沖縄に行ったことは1度もないので、ニュースとか見てても正直どうしてもわかりづらいところがあると言いますか。

普天間基地問題とか。「なんでそんなに怒ってるの?」みたいな。

それでも、沖縄の歴史や背景を見てると、気持ちがわかってくる部分が出て来るんですよね。

 

小難しい話や余計な情報はなく、純粋にシンプルな文体なので、読み終えてから「沖縄ってそうなんだな~」と思わせてくれます。

 

まとめ

クライムノベルと言うよりかは本当にノワール!って感じですね。

馳星周ワールドを存分に楽しめる作品でございました。

 

同じく沖縄が舞台の「弥勒世」も読みましたが、それとはまただいぶ違った趣ですね。

あっちが黒なら、こっちは漆黒って感じです。 ←

 

超絶に悪い男のストーリーに加え、「沖縄返還」の歴史について学べる作品でもありました。

 

おもしろかったです。おヒマつぶしに、ぜひ。

 

 

 

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