【小説】馳星周 さくっと「小説・ノベルズ」

【小説】スピーディーな展開の連続にハラハラする1冊―『雪炎』

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馳星周節が炸裂!

 

雪炎

東日本大震災から一年。三基の原発が立地する北海道・道南市で市長選挙が始まった。元公安警察官の和泉は、「廃炉」を公約に掲げて立候補した旧友の弁護士・小島を手伝うことに。何百億円もの原発利権に群がり、しがみつく者たちの警察ぐるみの苛烈な選挙妨害に、和泉は公安警察時代の経験で対抗。しかし、ついには選挙スタッフが殺され…。「現実」を見つめ続ける馳星周の真骨頂、ここにあり!

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原発の話なんて特に興味もなかったのですが、一気読みしてしまいました。

「原発」を舞台に繰り広げられるハードボイルド・ミステリーって感じですね。

 

これまた社会の裏側読ませる物語で抉り出すという、馳星周さんの十八番が炸裂する作品でございましたよ!

さくっと見どころをレビューします!

 

原発の裏側にある思惑

もちろん、これは作者さんの視点ではありますが。 ←

原発賛成派の裏側ではこんなダーティーなものが動いてますよ!ってことがよく解る物語ですね。

 

まあ、実際これが真実なのかは解りませんが()、なきにしもあらずって感じですかね。

原発に限らずですが、やはり資本主義社会が生み出した「権力のシステム」はどこでも見られるわけで。

その辺の話がメインになってるのは、やっぱり読み応えがありますね。

 

いや~、汚い大人が多いですなあ(´∀`*)お前が言うな

 

スピード感のある神展開

そして、そんな物語に輪をかけてコレですよ。

続きが気になる展開の連続に終始ハラハラを楽しめる1冊です。

 

原発を舞台にさまざまなストーリーの動きがあるのですが、個人的には

  • 選挙スタッフを殺した犯人と、その目的は?
  • 原発事業の背後にいるヤクザと主人公の奇妙な友情
  • 隠居していた主人公が動いている本当の目的とは?

このあたりがおもしろ展開の要素かなと。

 

これもだらだらと続くのではなく、さくさくとスピーディーに展開していくのが良いですよねえ。

 

なので、本書は「まったり読む」という目的にはまったく合いません。笑

一気読み推薦でございます。

 

ラストの疾走感

なんでもそうですが、おもしろい作品の一番肝心なところはここ。 ←

殺人事件の犯人発覚からクライマックスまでの疾走感が本当に素晴らしいです。

 

これまた馳さんらしい終盤の描き方ですよね。

ミステリー要素を加えつつ「ハードボイルドだな~」って展開を入れてくるあたりなんてもう大好物!

いつも夢中にさせられます。

 

そんなハラハラ展開のあとに、このしんみりとした最後がまたグッと来るんですよね~!

独身男のカッコよさってこれなんですよ。独身男の言い訳

 

まとめ

ということで、馳星周ワールド炸裂!って感じの1冊ですね。

テーマが変わっても「読ませる物語」を描いてくるのは、やはり才能なんだなと気付かされた作品でございました。

 

冒頭にも書きましたが、私は原発にそこまで興味がなかったんですよ。

これがえらいもんで、読み終わったらちょっと原発について考えてる自分がいましたからね。笑

 

スピーディーな展開で楽しませてくれる、ハードボイルド・ミステリーです。

おヒマつぶしに、ぜひ。

 

 

 

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