【小説】宇佐美まこと さくっと「小説・ノベルズ」

【小説】初めて殺人を応援したくなった感動の物語―『羊は安らかに草を食み』

投稿日:2021年1月9日 更新日:

 

タイトルに全てを詰め込んだ。←

 

羊は安らかに草を食み

認知症を患い、日ごと記憶が失われゆく老女には、それでも消せない “秘密の絆” があった――
八十六年の人生を遡る最後の旅が、図らずも浮かび上がらせる壮絶な真実!

by Amazon

良かったね!まあさん!(´;ω;`)

ということで、歳をとったせいか涙腺ゆるゆるです。あざす。

胸にジーンときました。

 

これはなにかしらの賞を取りそうな勢いの、良く出来た素晴らしい物語ですね!

さくっと見どころをレビューします!

 

認知症の老人に隠された衝撃の過去

過去の断片が、まあさんを苦しめている。それまで理性で抑えつけていたものが溢れ出してきているのだ。彼女の心のつかえを取り除いてあげたい――
アイと富士子は、二十年来の友人・益恵を “最後の旅” に連れ出すことにした。それは、益恵がかつて暮らした土地を巡る旅。大津、松山、五島列島……満州からの引揚者だった益恵は、いかにして敗戦の苛酷を生き延び、今日の平穏を得たのか。彼女が隠しつづけてきた秘密とは? 旅の果て、益恵がこれまで見せたことのない感情を露わにした時、老女たちの運命は急転する――。

 

ということで仲良しおばあちゃん3人組が旅に出るわけですが、その途中途中で認知症を患った益恵が今まで誰にも語らなかった衝撃の過去が徐々に浮かび上がってくるんですよ。

その1つ1つが本当に壮絶で、胸を打つんですよね~!

 

これまた見せ方も上手くて、続きがむちゃくちゃ気になるんですよ。笑

 

  • 益恵が口にする「カヨちゃん」とは一体誰なのか?
  • 益恵の娘が死んだ本当の理由とは?
  • 戦時中の満州では一体何があったのか?

この辺のことがじわじわと明らかになっていくのがたまらないですね~。

一気読み必至の物語です。

 

人の優しさに胸を締め付けられる

まあさんが生まれ育ったのは、戦時中の満州。

ロシア寄りの中国に位置するその極寒の地で、幼い頃の益恵さんは戦争の悲惨な体験をするわけですよ。

 

殺戮、強奪、強姦がはびこる無法地帯。

自分たちの食糧すら危ういという状況なので、そこで暮らす人たちはもちろん、他人に構ってはいられないのです。

 

ほとんどの人が酷く冷たい中、それでも一部の優しい人に出会っては、助けてもらうんですよね~。

これがもう本当に胸にジーンときちゃって。

おじさん泣いちゃうぞ。(

 

戦争で家族を失ったまあさんはなんと11歳で「満州から日本へ生きて帰る!」という冒険に繰り出すわけですが、これがまたね。

想像を絶する壮絶さなんですよ。

こんなもん、うるっと来るに決まっとるやないかい!(´;ω;`)

 

戦時中だからこそ、余計に人の優しさが沁みて来るんでしょうねえ。きっと。

 

老後のことを考えたりする

そんなおばあちゃん3人組が旅に出るのですが、なにかとリアリティ溢れる話なので、やたらと現実味があります。笑

いろんな人生があるんだなあ(´∀`*)

 

なんかこーゆーのを読んでると、ついつい老後の事なんかを想像しちゃいますよね。

 

うん、まあ、私はこのままいけば孤独死まっしぐらですけども。

大丈夫。インターネットがあるから。(末期

 

殺人を応援したくなった

これは見どころと言うかなんというか、初めての経験で。

ラストにとある男が現れて、その男の殺害計画を練るのですが、それを心から応援したくなりました。

危ないね!(´∀`*)

 

この物語にどっぷり浸かってたら、そらそうなるて。笑

初めてですよ。殺害計画を心の底から「やっちゃいな!」って思ったのは。

 

まとめ

どんな物語やねん( ´゚д゚`)ってなってますよね?

本当に、感動的でハートフルなお話なんですよ。

 

やっぱりこーゆー「人間模様ミステリー」みたいなものが一番おもしろいかもしれない。

過去になにがあったのか!?みたいな。

遠田潤子さんとか岸田るり子さんあたりの作家さんが好きな人にはマジでおすすめです。

衝撃の事実にΣ(゚Д゚;エーッ!ってなりますよ。

 

胸にジーンと来る、おばあちゃんたちの物語です。

おもしろかったです。おヒマつぶしに、ぜひ。

 

 

 

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