
(;゚ Д゚)…ゾッ
るんびにの子供
草が生い茂り危ないからと近づくのを禁止された池で、四人の園児たちは水から上がってくる自分たちと同じ年齢の少女を茫然と見つめていた。その後、その女の子を園でも見かけるようになり……(「るんびにの子供」)。
女のヒモ生活を追い出され、悪事の果てに辿り着いた古家の老夫婦に孫だと思わせ同居する男ーー(「柘榴の家」)。
妹の性格が気に入らない姉が犬の散歩で見かけた右手のみの手袋が、だんだん家に近づいてきたらーー(「手袋」)。
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宇佐美まことさんの作品を読んでみようシリーズ、第11弾はこちら「るんびにの子供」です。
ホラー&ミステリーな短編集ですね。
さくっと見どころをレビューします!
世にも奇妙な物語感
子供の頃、好奇心で「世にも奇妙な物語」を見てしまって夜中にトイレに行けなくなったのを思い出しました。
それぐらい怖いです。(感想
「人間の怖さ」みたいなものや、あり得ないけどもしかしたら有り得てしまう「奇妙な世界」感と言いますか。
幽霊ものの「怪談」とはちょっと違う、また特殊な怖さがありますね。
子供の頃のトラウマでそれ以来いっさい世にも奇妙な物語は見てませんが()、あの時に感じた「特殊な恐怖」を思い出させてくれる短編集でございました。
もう本当に、これはあれですよ。
「世にも奇妙な物語」です。(
それが一番わかりやすいかなと。
リフレッシュに
宇佐美まことさんの短編集「角の生えた帽子」もそうでしたが、こちらも同じくですね。
一気読み非推薦、作業の合間に1話ずつ楽しむのをおすすめします。
なんせ1話ずつの完成度が高いし内容も濃いので、一気読みしようとすると疲れちゃうんですよ。
こーゆー短編集は本当に、作業の合間に楽しむのがベストでしょうね。
まさしく、気分転換。リフレッシュに最適です。
文字だからこそできる
テレビで見た「世にも奇妙な物語」も怖かったですが、こちらはまた別。
文字だけで演出する恐怖感が楽しめる1冊です。
全体的には、恐怖感は少しマイルドめになるんですかね。
映像化したらもうこんなん見ていられなくなるくらい怖そうですけど。笑
しかし、この「文字のみ」もまた映像とは違った恐怖感を煽って来るんですよね~。
本当に。人間の想像力ってスゴイ。
まとめ
クオリティの高い怪談集です。
本当に、宇佐美まことさんの作品は、長編は「ジャブの連続からのストレート!」って感じですが、短編集はストレートの連続って感じですね。
体が保ちません。←
一気読み非推薦です。
じっくりじわじわ作業の合間にお楽しみ下さい。