【小説】馳星周 さくっと「小説・ノベルズ」

奈落の底へ突っ走れ!なんとも言えない刺激が最高な暗黒小説―『夜光虫』

投稿日:2021年2月14日 更新日:

 

ザ・ロマンノワール!って感じ。

 

夜光虫

プロ野球界のヒーロー加倉昭彦は栄光に彩られた人生を送るはずだった。しかし、肩の故障が彼を襲う。

引退、事業の失敗、莫大な借金……諦めきれない加倉は台湾に渡り、八百長野球に手を染めた。

by Amazon

素晴らしいです。

期待を裏切らないクオリティで期待を裏切って来ましたね!

 

ちょっと何言ってるのかよくわかりませんが()とにかく馳星周ワールドが炸裂する1冊でしたよ!

さくっと見どころをレビューします!

 

見事なアングラっぷり

これは絶対に一般ウケはしないでしょうね。(

今作も、ものの見事にザ・アンダーグラウンドなストーリーに仕上がっております。

 

犯罪、黒社会、欲望、殺人、裏切り、バイオレンス…

すべてが詰め込まれたお得なバリューパックって感じです!←

 

この作家さんはほんとにこーゆーの描かせたら天下一品ですね~。

 

物語の舞台は「野球賭博」。

私は正直、野球にまったく興味がないので、この「夜光虫」を買ったはいいものの、「ホンマにおもしろいんけ?」という先入観でしばらく詰ん読しておりました。

ところが、ひょんなことから読み始めてみたらもう、ページをめくる手がノンストップ!(かっこつけた

 

「野球賭博」の暗黒小説ですからもちろん、「八百長」が絡んできます。

これまた当然、そこにはマフィアや警察、マスコミからプレイヤーから大物政治家とあらゆる金の亡者が関わって来るわけです。

そして、作者はあのブラックギャングスタストーリーの天才、馳星周さんです。

 

野球に興味がない?関係ないですね。

 

ただの野球賭博で済むわけないじゃない!なんだこのプレゼン

 

どこまで堕ちんねん( ´゚д゚`)

なんと言っても見どころはこれ。

主人公の堕ちっぷり。

この沼に底辺なんてない、追い打ちに追い打ちをかけて来るような展開がなんともスリリングでございます。

 

自分の弟分的にかわいがっていた俊郎をひょんなことで殺してしまったあたりから、なにやら雲行きが怪しくなってくるわけですよ。

そこから、罪を隠すためにマフィアや警察と深く関わり、新たな罪を犯し続けていくわけです。

このジレンマと怒りや欲望、悲しみや罪悪感なんかの描写がなんとも言えない気持ちになってくるんですよね~!

 

そんな暗黒描写だけでも充分おもしろいのですが、これは私が最推しする作家さんの作品。

当然、これだけでは済みません。

 

そこには、さらなる仕掛けが隠されているのです!

 

衝撃の事実!

m9( ゚Д゚) ドーン!

主人公が罪を犯し続けて行くたびに、主人公にまつわる衝撃の事実が浮かび上がってくるのです!

これが実におもしろかった!

 

そうですね。一言で言えば

ドロッドロ。

 

しかし、これぞ、ロマンノワール!なんですよね~!

ブラックなだけでは終わらない、ストーリーをさらに濃くするミステリーが用意されているのです。

 

しかし、これは読めなかったな~。

衝撃の事実が解ってくるたびに脳汁ブシャーで体がどうにかなりそうでした。(

 

まとめ

「真面目に生きよう(´・ω・`)」と思える1冊です。いいことやん

ほんとに、こーゆー切羽詰まった犯罪者の物語なんかを見てると、絶対に真似したくねえなと思えますよ。

 

相変わらず世界観への引き込み方が上手い、スリリングなノワールでございました。

おもしろかったです。おヒマつぶしに、ぜひ。

 

 

 

Follow me!

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-【小説】馳星周, さくっと「小説・ノベルズ」

執筆者:

gxfh

読書ノート。ついつい夢中になってしまった作品を紹介しております。ミステリー・暗黒小説・ビジネス・経済・歴史・ライフハック・生態系の話が好きです。時々雑記。