【小説】花村萬月 さくっと「小説・ノベルズ」

【小説】思わずスタンディングオベーションするとこだったノワール―『ワルツ』

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最高!

 

ワルツ

終戦直後の新宿。死に場所を探す特攻崩れの城山。任侠に憧れ、頭脳でのし上がろうとする朝鮮人・林敬元。東京へ流れてきた天涯孤独の生娘・百合子。

三人が出会った時、底知れぬ恋情、壮絶な運命の物語が開幕する。

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いや~、素晴らしい作品ですね!

戦後の日本を舞台にした、凄絶なヤクザたちの物語です。

 

もう、なんか、ほんとにね。

読み終わったあとの、この余韻。

何とも言えない、心地よいため息が出ましたね。

 

あらすじは上記にあるように、

  • 特攻隊からヤクザになった・城山
  • 流れ者のイケメン朝鮮人・林
  • ヤクザの姐さんに拾われた・百合子

この3人による三角関係がメインなのですが、これがまたね。

むちゃくちゃ切なくて。

男女の恋愛感情、想いが成就しない歯痒さ、百合子の母性本能、そして気が狂い出しそうなほど身を焦がす嫉妬

どの描写をとっても、本当に繊細に描かれてるんですよね

 

今みたいに自由に恋愛もできない時代なので、余計に切なさが際立ってくるんですよね。

しかも、3人とも極道に身を置く人ですから。

一筋縄に行かないわけですよ。

 

そんな歯がゆい恋愛ストーリーもさることながら、特筆すべきはこの圧倒的に凄絶な暴力描写!

ちょいグロで残酷ではありますが、作品の中で物凄いインパクトを残してくれますね。

そして、ヤクザたちによる任侠の美学!

胸が熱くなりますね!

 

ということで、もうなんかね。

おすすめポイントが多すぎて、どう説明していいのかわからない。←

 

とにかく、「どうなるんだこれ…(; ・`д・´)」と運命に翻弄される3人の物語を楽しみながらの、壮絶なラスト!

コレですよ。マジで、スタンディングオベーションするとこでした。小説で。()

 

これは素晴らしい作品に出会ってしまいましたね~。思い出に残るやつですよ。

久しぶりに、再読しようかと思うくらいの作品でございました。

 

なんとも丁寧に創られた、ガラス工芸のような美しくも残酷で儚い物語です。

 

戦後を生き抜く人たちの生命力を感じて下さいませ。

おヒマつぶしに、ぜひ。

 

 

 

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-【小説】花村萬月, さくっと「小説・ノベルズ」

執筆者:

setsegre

読書ノートです。ミステリー・暗黒小説・ビジネス・経済・歴史・ライフハック・生態系の話が好きです。時々雑記。