
これすごい。
絶叫
マンションで孤独死体となって発見された女性の名は、鈴木陽子。刑事の綾乃は彼女の足跡を追うほどにその壮絶な半生を知る。平凡な人生を送るはずが、無縁社会、ブラック企業、そしてより深い闇の世界へ……。辿り着いた先に待ち受ける予測不能の真実とは!? ミステリー、社会派サスペンス、エンタテインメント。小説の魅力を存分に注ぎ込み、さらなる高みに到達した衝撃作!
-あらすじより
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ここ数十年でよく耳にした「社会の闇」「不幸」、この辺が全部出て来る1冊です。
この物語を描くのはなかなか大変だったんじゃないでしょうか。笑
しかも、それを経験するのは孤独死体として発見された鈴木陽子、ただ1人ってゆーね。
この人の人生がこれまたむちゃくちゃ破天荒で壮絶なんですよ。
もうこれだけでも十分な読み応え。
中身は本当に、物語が大きく二転三転するような話ではないのですが、「なにかがある雰囲気」が常に漂ってるので、気になってついつい読んじゃうんですよね~!
また文体もわかりやすくて読みやすい!
しかも、構成も全然関係なさそうなそれぞれの視点で物語を追っていくので、どこでどうつながって行くのかがむちゃくちゃ楽しみになってくるんですよ。
じわじわとストーリーが濃くなっていく感がたまらないですね。
追えば追うほどに深まっていく謎、最後はまさかの大どんでん返し。
そこにいたるまで、ただひたすらに壮絶な人生を追って行き、読了後は放心します。
そんな読書体験をしたい人におすすめです。←
おもしろかったです。おヒマつぶしに、ぜひ。