
ついつい読んでしまう系。
絶望ブランコ
空中ブランコ乗りの母を、ある日襲った転落事故。それをきっかけに、仲睦まじかった姉弟は離ればなれになってしまう。根無し草の父に育てられ、社会の底辺を這いずるように生きる弟。無関心で冷淡な母と暮らす中、視力を失い、結婚相手にも捨てられた姉。姉弟が再び一緒に暮らし始めたとき、さらなる悲劇が幕を開けるのだった……。
-あらすじより
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なんでこの作家さんの作品はこんなに引き寄せられるのか謎ですが()、今作も安定の一気読みです。
特殊な家系と過去を持つ、姉と弟の哀しい物語です。
一番の見どころはやっぱり、描写が超視覚的なところですね。
姉と弟の視点が切り替わりながら物語が進んで行くのですが、まるで本当に彼らから物語を聞かされているような感覚におちいります。
この感覚が初めてだったので、かなりの衝撃でしたね~!
そしてまた、「お互いに言えない真実」もあって、それでも普通の家族を装うとする2人に切なくなるのなんのって。
だいぶ凄惨な人生ですが、それがいい刺激になってついつい読んじゃうんですよね~!
かなりエロいですが、2人の愛に切なくなる物語です。
さくっと楽しめるので、おヒマつぶしに、ぜひ。