
やっぱり舞台裏はおもしろい!
塞王の楯
どんな攻めをも、はね返す石垣。
どんな守りをも、打ち破る鉄砲。
「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!-あらすじより
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戦国時代の知られざるアナザーストーリーです。
まさか石垣職人と銃職人の対決に目を付けるとは思わなかったですね~!
まさに矛と盾の戦いですよこれは。
正直、時代小説も結構な数を読んできたので、展開に飽きちゃってたんですよね。
歴史は変えられないし、結局、武将同志の争いをドラマティックに描くかどうかの話なだけで。
そんな中、こんなディープな舞台裏をテーマにした作品が出て来ると胸が熱くなります。
この作品の見どころは、なんと言っても、その「矛盾」!
いつ戦死してもおかしくないような時代に、国と民を守るために築く「石垣」。
どんな銃でも貫けない盾を全国の城に築けば、争いはなくなる。
そんな思いで日夜研究し、石垣を建設するのですが…
その反対側には、どんな石垣をも破壊できる砲が全国の軍にあれば争いはなくなる、という思いを持った銃職人がいるのです。
「戦を長引かせているのは。石垣と銃なのではないか…」
この葛藤の中で見せる歴史の舞台裏がむちゃくちゃおもしろい!
もちろん、対決するのは「軍」なのですが、2人の職人が創りあげた盾と矛の直接対決がもう死ぬほどにアツいんですよね~!
最後の戦いの疾走感がえぐいのなんのってもう。
やっぱり、哲学を持った職人魂はかっこいい!
特に、男性の方におすすめですね。
攻の天才「砲仙」と、防の天才「塞王」による、手に汗握る戦いの物語です。
おヒマつぶしに、ぜひ。