
これぞ、プロ。
勝ち続ける意志力
17歳にして世界一になった。2010年8月、「最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネス・ワールドレコードに認定された。職業、プロ格闘ゲーマー―。これから僕は、「世界一になって」、そして「世界一であり続けることによってしか見えなかったこと」について話をしたいと思う。それは「勝つために必要なことは何か?」「なぜ多くの人は勝ち続けることができないのか?」という話だ。いわば「世界一になり、世界一であり続けるための仕事術」とも言えるかと思う。その技術は、ゲームの世界ではもちろんのこと、それ以外の世界でも必ずや、前進のためのお役に立てるだろう。
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格ゲーファンなら一度は耳にしたことがある名前ですね。伝説のプロゲーマーが記した仕事術です。
私もゲームは好きなので世界大会やネット配信とかよく見てますが、何がおもしろいってプロゲーマーたちのストイックさと言うか「これぞプロ!」ってスタイルがカッコ良すぎるんですよ。
今でも様々なプロのゲームプレイヤーが生まれてますが、ウメハラさんのプレイを見た時の衝撃は超えられないですね。
ウメハラと言えば体力ゲージぎりぎりの状態から見せる逆転劇、「背水の陣」です。
魅せますね~。これで盛り上がらないわけがない。
そんな今や世界に名を轟かせるスタープレイヤーなのですが、これまでの人生もどん底の挫折からの復活劇となかなかの「背水の陣」だったらしく…。 ←
私も尊敬する日本人のひとり「梅原大吾の仕事術」本書を軽く紹介しますね。
- 99.9%の人は勝ち続けられない
勝ち続けるためには 、勝って天狗にならず負けてなお卑屈にならないという絶妙な精神状態を保つことでバランスを崩さず真摯に ゲームと向き合い続ける必要がある
特に勝敗を争うようなジャンルでは全般でこれが言えるんじゃないかと思います。
技やテクニックを磨くだけではなく心も鍛えなければ強くならないと梅原さんは言います。
そこにあるのは人の目が気にならない程に鍛え上げられた圧倒的な「集中力」
ネット配信とか見てると意外と陽気な人だったりするのですが、大会だと本当に勝ってもガッツポーズどころかニヤリともしない悟りを開いた顔してますよね。 ←
1度や2度ではなく、連戦連破をこなせばこなすほど心の鍛錬がモノを言うことになるんです。
- 真似できない強さ
10を超えた強さはもはや教えることも出来なければ 誰も真似することも出来ない。おそらく、何が違うのか気付かない人が大半だ 。誰もが真似できる10の強さとは次元が違う。
自分だけにしか分からない努力で11,12,13の強さを手にした人間は、絶対の自信を自分のうちに宿すことができる。
いわゆる、「神の領域」です。これ凄い解りますね~。
私もマジックをやってますが自分にしか分からない努力をしてる人のマジックはどこか神がかってて真似できないんですよ。
「説明できない凄さがある」というのはまさに究極と言えるのではないでしょうか。
強さの秘密を知ってるのは強さを手に入れた者だけ。だから、そういうプレイにのみ「神」が宿り誰もが興奮して、心を動かされる
- 自分を痛めつけるだけの努力はしてはいけない
間違った努力は強迫観念をも生んでしまう。
「こんなに頑張っているんだから結果が出るはずだこれだけやって結果が出ないのは世の中がおかしいからだ」
そんな歪んだ思考になってしまう。
これも胸に響きますね~。
ダメなところをただガムシャラに練習するのではなく、冷静になって分析してから練習しないと「上手くならないからつまらない」という状態になるんですね。
「才能がない」とあきらめるより頭を使って突破口を探さないと現状を打破することはできないし、自分の才能を過剰評価すると大会で結果が振るわなかった時、卑屈になって辞めてしまうパターンが多いんです。
とにかく、才能うんぬんより練習の目的を「成長」にすることですね。
いまの僕は大会に重きを置いていない 。あの大会で勝ちたいと思う事もない。
大会を重視する行為は自分の成長リズムを崩すと知ってるからだ。
目標に過ぎない大会に固執せず、目的である自身の成長に目を向けている。
それが「勝ち続ける」ことにつながってくる
ウメハラさん自身が成長し続けているため、「全盛期は今」だと言えるんですね。
全ページ紹介したくなるくらいの良著でした!