
現実的な見解です。
仏教思想のゼロポイント
日本仏教はなぜ「悟れない」のか――? ブッダの直弟子たちは次々と「悟り」に到達したのに、どうして現代日本の仏教徒は真剣に修行しても「悟れない」のか。そもそも、ブッダの言う「解脱・涅槃」とは何か。なぜブッダは「悟った」後もこの世で生き続けたのか。仏教の始点にして最大の難問である「悟り」の謎を解明し、日本人の仏教観を書き換える決定的論考。
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難しいです。2周くらい読んでようやく中身に追いつけました。 ←
まず、ブッダの言葉や修行うんぬんじゃなく「仏教」や「悟り」について詳しく語ろうぜ!という、いわゆる入門書的なやつですね。
基本的なところの、さらに基本的な部分から一般的に広まってる仏教の矛盾点などを解明していく1冊です。
人生の苦しみから解放するには、全ての欲などを剥がした「無我」の状態を目指すわけですが、この「無我」という自分の存在を無いものにする思考だと「輪廻転生」とか「自由」とかに矛盾が出て来るわけですよ。
自分の存在がないのに、輪廻があるって変ですし。
そもそも存在がないのに、何を持って自由なの?って話ですし。
そこらへんもああ、なるほどね!(´∀`*)と思わず唸ってしまいました。
とまあ、とりあえず本書に出てくる言葉が鬼のように難しく、とても入門書とは思えない専門用語のラッシュなので、あんまり仏教を知らないけど興味あるから読んでみます!って方!
紙本は辞書必須ですよ。
Googleが大活躍しました(´∀`*)
難しいけど、おもしろかったです。
熱帯夜のお供に、ぜひ。