
怖すぎる( ´゚д゚`)
出版禁止
社会の暗部を暴き続ける、カリスマ・ドキュメンタリー作家の「心中事件」。相手は、有名女優の妻ではなく、不倫中の女だった。そして、女だけが生き残る。本当は、誰かに殺されたのではないか?「心中」の一部始終を記録したビデオが存在する。不穏な噂があったが、女は一切の取材に応じなかった。7年が経った。ひとりのルポライターが彼女のインタビューに成功し、記事を書き上げる。月刊誌での掲載予告。タイトルは「カミュの刺客」。しかし、そのルポは封印された―。いったい、なぜ?伝説のカルト番組「放送禁止」創造者が書いた小説。
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異常な展開に鳥肌が総立ちした1冊です。
これはヤバイですね~。
とある作家と愛人の心中事件があり、生き残った愛人にインタビューするルポライターの話…ってのが大筋の物語なのですが、これがまたね。
途中から話が異常な展開に転がっていくんですよ。
なんと言うか、「蟻地獄にじわじわと落ちて行く」感じと言いますか。
あかんあかん。これアカンでえ~( ´゚д゚`)ってなりながら読んでました。
そんなじわじわ来る恐怖感を倍増させてるのが、この独特の冷たさを感じさせるような文体ですね。
インタビューや記者の手記なんかがまた恐怖感を煽って来るんですよね~。
もう終始ずっと嫌な予感がしてました。
そしてまさかの展開が畳みかけて来るラストスパート!
ここで一気に鳥肌が総立ちです。
「好きな人のために死ねるか?」みたいな「愛」や「心中」がテーマなのですが、それが極限にまで高まってしまい、「異常をきたした」って感じですね。
これは心底ゾッとしました。
記者の男が見出した、究極の「愛」の形とは―!?
これほんと幽霊とかより、精神に異常をきたした人間の方がよっぽど怖いなと思い知らされますね。
背筋も凍るような愛をお楽しみ下さい。 ←
おヒマつぶしに、ぜひ。