
いいなこれ笑
早春の化石 私立探偵 神山健介
姉の遺体を捜してほしい―。福島の私立探偵・神山健介は東京から来たモデル・中嶋佳子から奇妙な依頼を受けた。二年前、ストーカーが双子の姉を拉致。だが犯人は自殺し、姉はそのまま行方不明になっていた。手掛かりは「土の中から姉の声が聞こえる」という佳子の曖昧な話だけなのだが…。やがて死んだ犯人の過去を追ううちに、戦前の満州から続く名家の闇が浮上する。
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やたらとエロいメンヘラに振り回される1冊です。
私の大好きな作家・柴田哲孝さんの「神山健介シリーズ」ですね。
神山健介シリーズは「渇いた夏」に引き続き第二段目、これまた絶妙なエロさは逸品です。
しかも、柴田さん。今作からなぜかちょいちょい笑わせにきてますよね?w
「ニャオ…」
佳子が、鳴いた。神山を見上げながら。
「猫になったのか」
このやりとりがシュールすぎてしばらく忘れられそうにありません。 ←
でら冷静だがん。神山健介。
バイオレンス要素ももちろん健在で、その上エロさに加えてシュールな笑いをも取り込んできてるので、私としてはそれだけで読み応えがありましたね~。
こーゆーの大好き!(´∀`*)
ということで、ストーリーもまさかの展開があったりミステリーな仕掛けがあったりと全般的におもしろかったです。
前作の「渇いた夏」に出てきたキャラも出てきますが、特別キーパーソン!ってわけでもないので、読んでなくても楽しめそうですね。
闇の中に消えた姉。正体不明の敵。事件の迎える結末とは―
謎が解き明かされていくたびに感じる疾走感はさすがです。
おヒマつぶしに、ぜひ。