
このシリーズやばい。
DANCER
闇夜に遺伝子工学の研究所から姿を消した謎の生命体“ダンサー”。正体不明の男につきまとわれる美しき踊り子・志麻子。やがて彼女の周囲で猟奇的な連続殺人が起こる…。
by Amazon
「KAPPA」、「RYU」に引き続き、有賀雄二郎の怪物ミステリーものです。
このシリーズはやっぱりおもしろい!(´∀`*)
ということで今作も想像のナナメ上を行く怪物が出てきます。
…が!
今回はちょっと異質というか、いつもとちょっと雰囲気が違うので、視点が変わった感じがして楽しめましたね~。
まずいつもと違うところは、今作はもう最初から怪物の正体が解ってるんですよ。
この「研究所から逃げ出した異質な化け物」が殺戮を繰り返すのですが、話のメインはなんの目的があるの?( ´゚д゚`)ってところですね。
もちろん、そこには黒幕や事件の背景なんかに陰謀がチラつくわけですが、これまたページをめくる手を加速させてくれるんですよねえ。
なにこれ!気になる!状態になって一気読み余裕でした。
あとこれは物語の本筋とは関係ないですが、「男の美学」みたいなものがちょいちょい出て来るのも魅力の1つですね。
なんせ、有賀率いる男たちがふとした瞬間超カッコイイんですよ。
「友情」だったり、「父と息子」だったりと、男同士のシビれるシーンも見どころの1つです!
阿久沢とバーテンダーのやり取りは必見! ←
研究施設から逃げ出したモンスター、「ダンサー」に隠された秘密とは―!?
この感じのサイエンスミステリーも初めて読みましたが、新鮮でおもしろかったです。
おヒマつぶしに、ぜひ。