
このシリーズすげえよほんと。
Dの遺言
戦時中、軍需省の要請により立法化され、それに基づき皇室からも供出されたダイヤモンドがあった。その量、32万カラット。戦後は日銀に保管されていたが、その内20万カラットが占領のどさくさの中に消失。GHQのアメリカ軍将校が盗み出したとも、日本の政権運用資金に使われたとも言われていた。東大教授にして歴史作家・浅野迦羅守は、戦後の特務機関・亜細亜産業に勤めていた曽祖父たちから、消えたダイヤの在り処を示す暗号文の遺言書を託された。しかし、捜索を開始するや何者かからの脅迫を受け、やがて敵の襲撃が…。
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一気読み推薦です。
ちょっとした隙間時間に…なんて気持ちでページをめくると、続きが気になりすぎて他のことが手につかなくなりますよ! ←
ということでやって参りました、「Mの暗号」に続く柴田哲孝さんによるお宝探し第二弾ですね。
今作も壮大なスケールでお贈りしております。
まず、前回もそうなのですが、本当によく作り込まれてるな~って印象ですね。
作者さんの頭の良さに感動すら覚えますよ。
ストーリーや歴史背景もそうなんですが、それぞれのキャラクター設定も上手く物語に溶け込んでるんですよね。
これ1冊書くのにも、相当な努力と知識がないと無理でしょう。
そしてやっぱりトレジャーハントと言えば、敵の存在。
ダイヤモンドを狙う他の勢力が、これまたハラハラを加速させてくれるんですよね~。
「ああ!」「ええ!?」「まじかよ…( ´゚д゚`)」つって、もう感情が追いつきませんでした。 ←
歴史に消えたダイヤモンドは、一体どこに隠されているのか―
相変わらず中盤からの疾走感、ラストの迎え方が逸品ですね~。
いい物語に出会えました。
おヒマつぶしに、ぜひ。