
でも、読んじゃう。
雪の鉄樹
祖父と父が日々女を連れ込む、通称・たらしの家で育った庭師の雅雪は、二十歳の頃から十三年間、両親のいない少年・遼平の面倒を見続けている。遼平の祖母から屈辱的な扱いを受けつつも、その傍に居るのは、ある事件の贖罪のためだった。雅雪の隠してきた過去に気づいた遼平は、雅雪を怨むようになるが…。愛と憎しみの連鎖の果てに、人間の再生を描く衝撃作。
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あー!もう!( ´゚д゚`)ってなる1冊です。
これはすごいですよある意味。
読んでる間ずーっとイライラしますが、なんか読んじゃう。気になって。そんな作品ですね。
遠田潤子さんの「冬雷」がむちゃくちゃおもしろかったので他の作品も買って読んでますが、なんとなくパターンが見えてきました。
こーゆー「コミュニティの冷遇」を書かせたら天下一品ですね? ←
ということで、むちゃくちゃな扱いを受けながらもそれに耐えて「償わなきゃいけない」と主人公がずーっとなんやかんややるわけですが。
終始それにずーっとイライラします。
ほっとけよもうそんな奴ら( ´゚д゚`)と何回思った事か。
もちろん、それには理由があるわけですが…
最後の最後にそんなことがあったのか…!ってオチが用意されております。
まあ、「冬雷」もそうでしたが、「ミステリー!」って要素は薄めで、物語のクオリティが高い!って感じですね。
やっぱり読み終えたら「なんか記憶に残る」、そんな物語でしたね~。
これまた美しくも悲しい、愛の物語です。
おヒマつぶしに、ぜひ。