
これもやヴぁい。
カラヴィンカ
歌詞のない旋律を母音のみで歌う「ヴォカリーズ」の歌手として絶大な人気を誇る実菓子。彼女の自伝のインタビューの相手として選ばれたのは、売れないギタリストの青鹿多聞だった。なぜ実菓子は、多聞を指名したのか―2人は幼い頃同じ家で育ち、さらに実菓子の夫は、多聞の亡兄だったからだ。インタビューが進むにつれ、明らかになっていく、おぞましく哀しい出来事。その真実が解き明かされた時、新たな事件が起きる。
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えっ?最近「感情を揺さぶられる」ことがないですって?
それなら、本書がおすすめですよ!(´∀`*)ベタやな
ということで「冬雷」、「雪の鉄樹」に続き、遠田潤子さんの作品漁り第三弾目は「カラヴィンカ」。
これまたハイクオリティなミステリー小説となっております。
遠田さんの作品を読むのはこれで3作目ですが、やっぱり「感情を揺さぶる」のが本当に上手いな~と。
まずこの「ムカつくやつら」や「サイテーなめんどくさいやつら」が次々と出てきて、主人公たち可哀そう!ってなるんですよ。
そのフリのあとに「実はね…」みたいな、次々と謎が繋がっていく、この快感。
Σ(゚Д゚;エーッ!やら( ´゚д゚`)エーやら、もう感情が追いつきません。
なんかもうそれ以上にね、いろいろと揺さぶられ過ぎてしんどい。
遠田潤子さんの作品は続けて読めない。メンタルがもたねえ。
ということで、今作も「読ませる物語だな~」と圧倒的なクオリティに脱帽でございました。
ゾッとするくらい人間の内面をえぐってきたあとの、衝撃のラスト!で鳥肌モノの1冊です。
最高峰のミステリーが楽しめました。
おヒマつぶしに、ぜひ。