
ハラハラするわ( ´゚д゚`)
蓮の数式
三十五歳の千穂は不妊治療を始めて十年、夫と義母からの嫌味に耐え続けてきた。ある日、夫が酒に酔った男・透を轢いてしまう。謝罪のため透を探す千穂は、彼が算数障害だと気付き手を差し伸べる。だが、二人の関係を怪しむ夫。一方的に疑われ、これまで抑えてきた感情を爆発させた千穂は、家を飛び出し透の元へ逃げるのだった―。
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遠田潤子節が炸裂するミステリーです。
読むのはこれで6作目ですが、安定しておもしろいですね~!
しかも今作は、いつもに増して官能的です。エロティックです。えっちです。良かったな!(´∀`*)
ということで、とある女性が夫と義母のもとから逃げるわけですが、ここにド鉄板の「遠田潤子ミステリー」が加わってくるんですよね~。
逃げた先の男に、ある「過去に起こった殺人事件」が関わってくるんですよ。
ここからの展開がもう「さすが」の一言。目が離せなくなります。
もうね、毎回そうなんですが、この作家さんはやっぱり「読者の感情」を揺さぶるのが本当に上手いですね。
物語の設定が実に緻密に練られてて、それを盛り上げる各登場人物を描写するスキルが本当にすごいんですよ。
もちろん、ストーリーも絶品。
次から次へと畳みかけて来るサディスティックなまでの展開に、もう感情が追いつきません。 ←
でもまあ今作は「鳥肌モノ!」というよりかは、なんか「じんわり」と染みて来るような物語でしたね。
なんとも言えない複雑な気持ちになってため息が漏れました。
いびつな愛の逃避行。その先に待ち受ける結末とは―!?
女の子が好きそうな話です。(偏見
おヒマつぶしに、ぜひ。