
匂わせのプロやな。(褒め言葉
天使の眠り
京都の医大に勤める秋沢宗一は、同僚の結婚披露宴で偶然、十三年前の恋人・亜木帆一二三に出会う。不思議なことに彼女は、未だ二十代の若さと美貌を持つ別人となっていた。昔の激しい恋情が甦った秋沢は、女の周辺を探るうち驚くべき事実を掴む。彼女を愛した男たちが、次々と謎の死を遂げていたのだ…。気鋭が放つ、サスペンス・ミステリー。
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良いですね~、もはやド安定ですよ。
岸田るり子さんが放つド級のミステリーでございます。
この人、天才ですね! ←
最近、岸田作品にハマっていろいろと読み漁ってますが、今のところ漏れなく全部おもしろい!
本書もまた、巧妙なトリックに気持ちよく騙されるおもしろい作品でございました。
さくっとレビューします!
読みやすい!
本書のおすすめポイントはなんと言ってもこれ。
文体が丁寧で難しい言葉も使われないので、スイスイ読めるのが良いですね!
物語自体はシンプルだし、あらすじの通り「なんだこの話( ´゚д゚`)…」感が満載なので、純粋に物語に没頭できたな~!って感じですね。
めんどくさいものがなく、リズミカルにさくさく楽しめるのが個人的にうれしいところ。
巧妙なトリック
これが本当に驚いた。
「サスペンス・ミステリー!」と謳うだけあって、実に巧妙なトリックが仕掛けてあります。
これもまた、「なるほど!すげえ!Σ(゚Д゚;エーッ!」と純粋に理解しやすいシンプルな仕掛けだから良いんですよね~!
変に凝って難しいトリックだと、無駄に頭使わされて理解するのがめんどくさくなるもん(´・ω・`)子供か
そして衝撃のラスト!
- 元カノは本当に本人なのか!?
- 不審な連続殺人の犯人は!?
- 一二三に隠された衝撃の過去とは!?
これらが明らかになってくるラストスパートはもはや感動モノでしたね~!
もう物語が上手く出来すぎてて「すげえな~」と思いながら途中からニヤニヤしながら読んでおりました。
ざっくり言えば、本書は「家族の泣ける話系」だったりしますが、私はあまりそこにはグッとはきませんでした。
トリックが巧妙すぎて。
ここの感動が大きすぎて、もはや娘がうんぬんとか母親の愛とかより「すげえトリックだな~」と感動しておりました。 ←
まとめ
本当に「読みやすくておもしろいミステリー!」って感じですね。
純粋にトリックの質が良いので、そこを楽しめる作品じゃないかと。
強いて言えば、最後のエピローグは「?」でした。
たぶん、物語とそこまで関係はないと思われ。 ←
おもしろかった!岸田作品!まだまだ読み漁りますよ!
おヒマつぶしに、ぜひ。