
これは読んで良かった。
なぜ今仏教なのか
食べすぎて、憎しみあって、浮気して……進化心理学が明かしたヒトの(困った)本性を乗り越えるための理論と実践、それこそが仏教に他ならない。認知バイアス研究のはるか以前から、仏教は「無我」や「空」の概念で自己と世界のありようを正しくとらえてきたのだ。マインドフルネス瞑想が私たちの脳にもたらす驚くべき変容から「悟り」の境地までを科学的に裏づける、知的興奮に満ちた全米ベストセラー。
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仏教はただの宗教ではないのです。
私も数年前にブッダの原始仏教に出会ってからずっと言ってますが、なかなか理解してもらえないんですよね。泣
仏教は、これ以上にないほどむちゃくちゃ合理的な生き方を説いているのです。
ちなみに、日本で派生している「仏教」の類は全部ビジネス宗教なので、どうでもいいんですよ。 ←
知るべきは、こーゆーブッダが説いている「原始仏教」の教えなんですね。
確実に人生を変えてくれる1冊です。
見どころをさくっとレビューします!
心の動き、働きを知る
本書は著者さんが「瞑想」することによって気付いたことが主になってますが、これが本当におもしろい。
「瞑想」や師の教えを通じて解る「人間の心はどーゆー仕組みになっているのか?」ってところがむちゃくちゃ勉強になりました。
実際、これを知らないといつまでも自分の欲や周りの影響に苦しむことになるんですよね~。
自分の人生は、自分の心ありきの話ですから。
- ヒトの心はどんな時に、どんな動き方をするのか?
- 富や名声、快楽を追い求めることは、果たして良いことなのか?
- 自分の人生を自分らしく、自分が納得できる生き方をするには?
この辺を知らずに生きてると、後悔しか生まないのです。
世の中の真理とは?
そして、自分の心をよく見つめたら、次は「世の中」を見渡してみるのです。
すると「心が生み出した錯覚なんだな…」ってことに気付くわけですよ。
これはなかなか普通に生きてるだけじゃ気付かないですからねえ。
人生の時間は限られているので、余計なことに時間を奪われてる場合じゃないんですよ。
錯覚に騙されて「本当に大切なこと」が見出せないと、ただただ時間を浪費するだけの無駄な人生を生きるはめになりますから。
おそらく、世界中のビジネスマンがもっとも影響を受けたであろう項目がこれ。
時間を効率よく使うには、世の中の見方を変える必要があるんですね。
瞑想しよう
今やほとんどの本で言われてることですが。 ←
それでも、本書で一番読みごたえのあった項目はこれかなと。
「瞑想についてのあれこれ」ですね。
瞑想を始めたばっかの時って、なぜかやたら不安なんですよね。笑
- 瞑想に集中できない
- そもそも瞑想の正解がわからない。これで合ってるの?
- これ、余計に時間を無駄にしてる気がするよ\(^o^)/
こんなことばっか考えるわけですよ。
しかし、そういった雑念に意識を持って行かれた!という感覚に気付くことが大切だと著者さんは言うのです。
そんな「瞑想はそーゆーことなんだよ」ってところが勉強になりましたね~!
- 自分の心は一体どうやって動いているのか?
- なぜ、人生が楽しくないのか?
- 今、なにをするべきなのか?
この辺はやっぱり、瞑想を通じて知るのが一番なんですよね。
まとめ
私もいろんな仏教の本を読んできましたが、その中でも本書は「ちょうどいい難易度」って感じでした。
初心者にもわかりやすいうえに、新しい発見があったり、深層心理や哲学に触れてみたりと、知らない人でも読み応えは充分に感じるのではないでしょうか。
ごみごみとした現代社会において、まさに「なぜ今仏教なのか」がよく解る1冊でした。
おヒマつぶしに、ぜひ。