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【第163回直木賞】ヒマだから一人直木賞でもやるよ!

投稿日:2020年9月17日 更新日:

 

いい物語に出会おう!

 

2020 直木賞

2020年上半期直木賞は、馳星周さんの「少年と犬」が受賞しました。

それからというもの、売れに売れてるみたいです。

 

そりゃそうですよね。

「どんな作品なんだろう?」と気になるのは当然だと思います。

それくらい影響のある賞ですからねえ。

 

 

 

が!

 

それ本当におもしろいん?( ´゚д゚`)ってところですよね。

小説1冊買うのにも1000~3000円はしますから。

 

ということで、ノミネートされた作品を全て読んで、独断と偏見に塗れた「一人直木賞」を開催したいと思います!

「コイツなんか言ってんな( ´゚д゚`)」くらいにお楽しみ下さい!

 

少年と犬

2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか……

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まず、受賞した作品「少年と犬」から。

 

私はそもそも馳星周さんの作品は好きなので、これまでもほとんどの作品を読んできました。

10代の頃から「不夜城」や「虚ろの王」を読んで育ってきてますからね。

だからこんなに暗い人間になってしまtt

 

そんな馳星周作品には、「ブラックギャングスタムービー」みたいなものが軸にあるんですよね。

今作「少年と犬」にも、そんななんとも救いようのない話があったりしますが()、他と比べると全体的に内容は明るめです。

 

「一頭の犬が日本を縦断しながら、いろんな人に出会い、いろんな物語を紡んでいく」的なストーリーですが、個人的には、コレがになってるかなと(´・ω・`)

最初は「むちゃくちゃおもしろいなこれ!(´∀`*)」ってなりますが、なんか途中から、おんなじ話を見てるような気がしてきちゃうんですよね。

こーゆー連作集みたいな作品って、難しいんですよね~。

 

ラストに感動が待ち受けてるそうですが、私は途中の展開に飽きてしまって読み飛ばし、感動までたどり着けませんでした。 ←

不完全燃焼や…って感じでしたね。

 

銀花の蔵

秘密を抱える旧家で育った少女が見つけた、古くて新しい家族のかたち。大阪万博に沸く日本。絵描きの父と料理上手の母と暮らしていた銀花は、父親の実家に一家で移り住むことになる。そこは、座敷童が出るという言い伝えの残る由緒ある醬油蔵の家だった。家族を襲う数々の苦難と一族の秘められた過去に対峙しながら、少女は大人になっていく―。

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私は遠田潤子さんの作品が大好きで全部読んでますし、これも発売してすぐぐらいに買って読みました。

正直、私はこれが受賞すると思ってました。 ←

 

いわゆる「家族もの」ですが、これまた遠田潤子マジックの効いた良作になってるんですよね~!

本当に良く出来た物語なんですよ。

 

この物語の何が良いって、盗難グセのある「お母さん」

 

主人公の母親は万引きがやめられないという特殊な病気。

常日頃から悪気もなく万引きを繰り返してしまうのです。

それで、万引きがバレるたびに周りに泣いて謝るのですが、ツライのは「家族」もなんですよね~。

 

そんな母親を可哀そうと言う父親と、甘えてるだけじゃん私にまで迷惑かかるからやめて!という娘。

ここら辺が絡んだ家族の話がもうむちゃくちゃ胸を締め付けられるんですよ。

この展開が上手くて、「お母さん」が物語の良いスパイスになってるんですよね~!

 

プロローグから一気に読者の気を引き、怒涛の展開を見せてからの大どんでん返し!そして胸を打つラスト!みたいなね。

読み終わった後の「作品の余韻」を楽しめるのも、遠田潤子作品のおすすめポイントです。

 

こーゆー「人間の内面を抉り出す」みたいな作品を書かせたら、遠田さんはNo.1じゃないかと思ってますね。

本当におもしろかった作品です。

 

じんかん

仕えた主人を殺し、天下の将軍を暗殺し、東大寺の大仏殿を焼き尽くすーー。
民を想い、民を信じ、正義を貫こうとした」青年武将は、なぜ稀代の悪人となったか?

時は天正五年(1577年)。ある晩、天下統一に邁進する織田信長のもとへ急報が。信長に忠誠を尽くしていたはずの松永久秀が、二度目の謀叛を企てたという。前代未聞の事態を前に、主君の勘気に怯える伝聞役の小姓・狩野又九郎。だが、意外にも信長は、笑みを浮かべた。やがて信長は、かつて久秀と語り明かしたときに直接聞いたという壮絶な半生を語り出す。

貧困、不正、暴力…。『童の神』で直木賞候補となった今最も人気の若手歴史作家が、この世の不条理に抗う人すべてへ捧ぐ、圧巻の歴史巨編!

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盲点でした。 ←

 

日本の戦国時代を舞台にした作品も何作か読んだ事がありますが、たいていハマらないんですよね。

なので、書店で見かけた時に「おもしろそうなカバーだな」とは思いましたが、買って読むまでに至らなかったのです。

そんな自分を今では後悔。むちゃくちゃおもしろい作品でございました。

 

内容は乱世を治めんとする男たちの熱い物語です。

そうです。これはもうキングダムですね。

 

そんな今作のおすすめポイントは、「マインド」です。

固定概念に縛られている人たちの支配する世界、それを「おかしくない?」と打破しようとする者。

現代でも起こってることですな!(´∀`*)

 

歴史は繰り返すと言いますが、人間のやってることって結局あんま変わってないんですね。

 

そんな「現代社会」とリンクしながら読んでましたが、いろいろと考えさせられる場面が出てきたりもして。

戦国武将の話だけじゃなく、そんな「社会に蔓延る固定概念」にスポットライトを当ててるのが、個人的にポイント高いところでしたね。

 

もちろん、展開もおもしろくて、読み終わった瞬間に鳥肌が立つくらい、物語としても良作でした。

 

ベテラン揃いの直木賞候補でしたが、その中でもなんと今作の作者さんは若干36歳!

他の作品も読み漁ってみようと思った作品です。

 

雲を紡ぐ

「分かり合えない母と娘」
壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか?
羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。
いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショールだった。
ところが、このショールをめぐって、母と口論になり、少女は岩手県盛岡市の祖父の元へ家出をしてしまう。
美緒は、ホームスパンの職人である祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。
一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。
実は、とてもみじかい「家族の時間」が終わろうとしていた――。

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クセが弱いんじゃあ( ´゚д゚`)(ノブ風

 

それが今作の良いところで()、銀花の蔵と同じく「家族もの」ですね。

ただ、銀花の蔵と大きく違うのは、刺激が弱いところ。

本当に、お酒でもちびちび飲みながらまったりと物語を味わう。そんな作品じゃないかなと。

ただ、私、途中までしか読んでません\(^o^)/

 

どうしても、展開に刺激がないと、途中で退屈してしまうんですよね(´・ω・`)

 

刺激が好きな方には多分、物足らないんじゃないかと。

 

能楽ものがたり 稚児桜

わが国最高峰の舞台芸術として受け継がれてきた能楽。長年、能に親しんできた著者が名曲にインスパイアされて生み出した8編の時代小説集。

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ごめんなさい。パラパラっと立ち読みしたところ、ハマる要素が見当たりませんでした。 ←

そもそも短編集を読みたい気分でもなかったってゆーね。

 

そんな気分になったら読みたいと思います。

 

結果発表!

以上が、今年のノミネート作品と受賞作でした。

個人的には「じんかん」か「銀花の蔵」ですね。

この2つはもうずば抜けておもしろかった!

 

果たして「一人直木賞2020」受賞作となる作品は…

 

ドゥルルルルルルルル…(ドラムロール

 

 

 

 

じゃん!(´∀`*)

遠田潤子「銀花の蔵」です!

 

まあ、途中からなんとなくそんな気がしてたでしょうけど。 ←

 

それでも、思いのほか「じんかん」がむちゃくちゃおもしろかったので、悩みに悩みましたけどね~!

やっぱりこの「感情を揺さぶられる」というポイントで、銀花の蔵が一歩リードかなと。

 

もちろん、人それぞれ好みがあるので一概には言えませんが、参考にしていただければ幸いです。

 

 

ヒマだったら本屋大賞や芥川賞なんかもやろうと思います。一人で。

 

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