
最高。
剣豪将軍義輝
応仁の乱後、幕府は弱体化の一途を辿り、下剋上の世が到来していた。弱冠十一歳で元服して将軍職に就いた義藤(のちの義輝)は、しかし初陣にて手痛い敗戦を蒙る。自ら佩刀(はいとう)の大般若長光を揮(ふる)って戦場を駆けたものの、彼の軍は弱かったのだ。強くならなければならぬ。そう覚悟した義藤は自らの剣を高めるべく、厳しい修業に励む。
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ドラクエが好き?FFが好き?サムスピが好き?キングダムが好き?そんなあなたにおすすめです!(´∀`*)
はい。紹介が雑ですね。ありがとうございます。
ということで、がっつり上中下巻のロングランでお贈りする第13代征夷大将軍、足利義輝の物語でございます。
まあ例によってまったく知らない人物だったわけですが()、最近は宮本昌孝さんの作品にハマって読んでみたところ、これがまたおもしろかったわけですよ。
ちょっとエロいしな!(´∀`*)良かったな!
さすがや。(遠い目
さくっと見どころをレビューします!
剣豪の人生
やはり、見どころはこれでしょうね。
剣豪とまで謳われるようになった足利義輝の「剣の道」がむちゃくちゃアツイです。
最初はもちろん、弱いわけですよ。
なんなら最初のピンチを迎えたところで死んでもおかしくないくらいに。
しかし、そこから「強くならなければ!」と立ち上がって、師を迎えて修行に励むのです。
胸アツや!(´∀`*)
そんな、数々の強敵とのバトルや、あまたのピンチを乗り越えて強くなっていく「剣豪」の姿がなんとも男心をくすぐる作品となっております。
こーゆーのはもう本当にいくつ歳をとっても相変わらず憧れますからね~。
これがまた、「いや絶対無理やろ( ´゚д゚`)」ってなるくらい描き方が厨二だからおもしろいんですよね。笑
なんとも男らしい展開
義輝がこれまたムチャクチャ男前でかっこいいです。
サムライに憧れる外国人とか見ると「うそつけ( ´゚д゚`)」と言いたくなってましたが()、今は本当にわかりますね。
もののふには、言葉では言い表せない「美学」があるのです。
まさに足利義輝はそんな人物だから、物語の展開がおもしろいんだろうな~って印象ですね。
そーゆー展開にもなるわ!って感じですよ本当に。
ここではネタバレしませんが、そりゃあもう時代は乱世ですので数々の事件や出来事があるわけですよ。
その様々なエピソードを、義輝という男気溢れる魅力的な人物でエンターテイメントに仕上げた作品!って感じですね。
各章の続け方が本当に逸品。続きが気になって止められない。笑
ちなみに、この小説を読んでからwikiの足利義輝像を見るとなんかちょっとショックです。 ←
それぐらい、男前な人物に描かれてるってことですけどね。
お玉のかたき討ちは必見!
一気読み「非」推薦
私はほとんどの作品を一気読みするし、推薦しております。
一番の理由は、熱が冷めてしまうからです。
ですが、今作はどちらかと言うとじっくり楽しめた珍しい作品じゃないかなと。
そもそも、かなりの長編ですからね。笑
本作はそれに加え、かなり意味のわからない言葉やら専門用語やら誰コイツ的な人物がやたら出て来るので、グーグル先生大活躍です。
本作はこれが一番大事。
わからないままにしておくと、せっかくのおもしろい物語が楽しめないまま飽きてしまうことになります。
なので、とにかく「(´・ω`・)エッ?」ってなったものは調べながら読んでいくと、自然とじっくり時間をかけて楽しむことになるんですね。
わからないことが知識として自分の中に吸収されると、人は快感を覚えますから。
ここが、本作の隠れたポイント。
八双とか十河額とか典厩とか、普通に生きてて出会う言葉じゃないですからね。
まとめ
じっくり時間をかけることが出来る人にしか楽しめないという、なんともエレガントな作品です。
ちなみに私は他の作品をちょいちょい読みながらですが、一週間くらいかかりました。笑
それでも、やはり最後は壮絶で、読み終わったあとは深いため息が出るほどに、心を動かされる物語でございました。
結構昔に出版された小説ですが、おもしろかったです。
おヒマつぶしに、ぜひ。