
(;゚ Д゚) …ゾッ
死はすぐそこの影の中
ピアノ調律師の一藤麻衣子には、秘密があった。愛媛の山奥にある七富利村で過ごした少女時代、村がダムに沈む直前の村長であった伯父日出夫の無惨な死体を、麻衣子は目撃したのだ。
その肩には、くっきりと十字の印が焼きついていた…。それは村人が噂する隠れキリシタンの祟りなのか?深い水底に沈んだ村から二転三転して真実が浮かび上がる、戦慄のミステリ。
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これも安定しておもしろいですね~!
宇佐美まことさんの作品を読み漁ろうキャンペーン、第5弾は「死はすぐそこの影の中」です。
さくっと見どころをレビューします!
背筋に来る
今まで読んだ中で、これが一番強烈だったかもしれない。
背筋に「ゾッ」とくる展開を潜めたミステリーです。
ゾッとする要素も人それぞれあると思うんですよ。
幽霊だったり、人の残虐さだったり、単純に「あの時ああしてたら死んでたな」的なものだったり。
今作は、どれも違いましたね~!
また新しい種類の「ゾッ」を体験しましたよ。
まさか、あの人物が○○だったなんて!(;゚ Д゚) …
ゾッとしたところを紹介したいけど出来ない。
盛大なネタバレになってしまうから!笑
引き込み方が天才すぎ
今のところ全作品で言ってますが、今作も言わせてください。
物語にグイグイ引き込んで行く展開はさすがです。
とある村で起きた殺人事件が物語のベースになっているのですが、これまたね。
ちょいちょい「黒幕」の存在を匂わせて来るんですよ。
いや、こんなもん気になるに決まってるでしょう。
コイツか!?それともコイツか!?それとも幽霊か!?村にはびこる祟りか!?
伯父さんを殺したのは誰なんだよう!( ´゚д゚`)
そして実は黒幕は…!ってなった時。
第2、第3の「ゾッ」を体感することになるのです!
人間ドラマ
今作も濃いです。
重厚な人間模様が織り成すドラマがなんともおもしろい!
おもしろいって言っても、笑えるわけではないですよ。←
やっぱりね、人それぞれなんやかんやあるわけですが、女性作家さんはこーゆーのを描くのが抜群に上手いですよね。
女性は他の人に興味を持って観察する能力が高いんだな~と、いつも感心してしまいます。
これは男性にはなかなかない能力だったりしますからねえ。
そーゆー意味でも、女性視点で描かれる人間ドラマの物語はかなり新鮮でおもしろいですよね。
まとめ
背筋にガツンとくる1冊です。
アルコール飲料の紹介みたいだな。←
今作もハイクオリティな人間ドラマが生み出す、壮絶なミステリーでございました!
おもしろかったです。おヒマつぶしに、ぜひ。