
良い。
アナグマ国へ
夕暮れどき、奇妙なたそがれの世界に迷いこんだら、そこはもう「アナグマ国」の入り口だ。
アナグマ保護活動家だった祖母の足跡をたどり、イギリスで古くから親しまれてきた謎多きアナグマの生態と受難の歴史を繙き、ウシ型結核の温床として駆除の対象となり大きな社会問題となるまでを丹念に取材。フィールドワークをもとにした精緻な自然描写で、現代における動物と人間のあり方を問うネイチャー・ライティングの傑作。
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最近はミステリーホラー続きだったので、リフレッシュに。
まあだいたいこんな感じのエッセイ本はハズレが多いのですが()、これはおもしろかったですね~!
アナグマを巡る残酷な事実なんかも描写されておりますが、なんかやたらと癒されました。
さくっと見どころをレビューします!
「日曜日!」って感じ
本書を読むおすすめシチュエーションは、なんと言っても爽やかに晴れた日曜日の午前中。
アナグマの国へ行ってらっしゃい!って感じですね。
形態としてはエッセイで、著者さんの取材が主になっております。
いやなんと言ってもね、この自然味溢れる描写は本当に癒されるんですよ。
アナグマの住む森にいるような気分にさせてくれますね。
アナグマの歴史や生態、残酷な現実や社会問題なんかもあり、いろいろと考えさせられる部分もありますが、全体的には癒された1冊!って感じでした。
よく晴れた空気の気持ちいい日曜日に行きたい。アナグマの森。でも行けない。遠いし。
そんなあなたにおすすめ。(
アナグマ愛
私は特にアナグマに興味はないのですが()、それでも興味津々に読んでいけるこの描写力はすごいなと。
その描写力の源はなんなんだろうな~と考えてみたところ、やっぱり著者さんによるアナグマ愛でしょうね。
文面からひしひしと伝わって来るんですよ。
確かに、読んでるとアナグマが可哀そうになってくるんですよね。
昔も今も、結構悲惨な目に遭っていて。
それでも、アナグマが愛おしくて仕方ない人たちによって、現状は改善されて行ってるわけですが、もうね。
ここらへんがもう超癒される。
たまには良いですね。こーゆーのも。
ちなみに私はアナグマをリアルで見たことがないので、頭に浮かんでいるのは多分タヌキです。←
まとめ
のんびりまったり楽しめる1冊です。
イギリスのアナグマ事情なんて、日本にいたらわからないですしね。
知的好奇心も満たしてくれる、珍しくも貴重なエッセイでした。
おもしろかったです。
爽やかに晴れた日曜日に、ぜひ。