さくっと「小説・ノベルズ」

【小説】1つ先行ったノワール―『老いた殺し屋の祈り』

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良いっすねえ。

 

老いた殺し屋の祈り

還暦をとうに過ぎながらも組織一の殺し屋として名を轟かすオルソ。ある日心臓発作に見舞われて生死の境を彷徨った彼は、40年前に生き別れた恋人と娘に一目会いたいと願うように。

オルソは忠実に仕えてきた〈組織〉に楯突き、二人が暮らすというイタリア中部の小さな町へ向かうが、道中の列車内で男に襲われる。その男の連れにはどこか見覚えがあり――。イタリア映画界の旗手が放つ慟哭の傑作ノワール。

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はい。久々に出会いました。読み応えのあるノワール。

カッコイイぞ!おじいちゃん!(´∀`*)

 

さくっと見どころをレビューします!

 

一つ先のノワール

この作品の見どころは、やっぱりコレかなと。

1つ先行った暗黒小説!って感じです。

 

どこが1つ先行ってるのかって?

だって、主人公がおじいちゃんなんだもん。(

 

だいたい、アサシンやスパイが出て来る暗黒ものって、歳も若くて30代。ほとんど40~50前半のジェントルメンが多いんですよ。

007のジェームズボンドみたいな。

ところがどっこい、本書の主人公は体中あちこちガタがきてるおじいちゃん。

 

しかし、主人公が「元殺し屋のおじいちゃん」ってなると、物語もまたちょっと1つ先行った雰囲気があるんですね~!

これは、今までにない空気で、斬新でしたね。

 

もちろん、ノワールなので暴力描写や官能描写もありますが、その衝撃は比較的控えめ。年寄りですし。

その代わり、奥深い人生のコクが味わえる作品となっているのです。

 

1人の男の人生

そして、コレですね。

1人の殺し屋である男の人生に、深く感銘を受ける作品となっております。

 

いやなんかもう、シブイ上にちょっと可哀そうなんですよね。

元殺し屋ですから。組織絡みのなんやかんやありますから。

それなのに、愛する妻とか子供とか家庭持っちゃってますから。

 

本当に、「愛と裏切りの狭間で戦うおじいちゃん」って感じです。

これがまたね、感情を揺さぶられるんですよね~!

 

私と同年代くらいのおっさん方に全力でおすすめできますね。

「シブイ男」って、1度は憧れるものじゃないですか。

しかも、歳をとればとるほど。

 

この男「オルソ」、深みのある渋さを持っております。

これはぜひ、体感して欲しいですね~!

 

中盤からラストに渡る復讐劇

そして、ノワールと言えばこれ。

手に汗握る、ハラハラ展開でございます。

 

格闘や銃撃戦もそうですが、なんと言っても「読者をいい意味で裏切る展開」が良いですよね。

「実は…」みたいな秘められた真実が明かされたりとかしちゃうもんだからもうね。

「Σ(゚Д゚;エーッ!」が止まらないですよね。

 

こーゆーの大好きなんですよ。

このロマンノワールの要素が、物語に良いスパイスを加えてくれるのです!

 

やっぱ、暗黒小説は中盤から盛り上がって来ますね。

おじいちゃんの復讐劇、その中で明かされる真実、なかなか刺激的でございました。

 

まとめ

久しぶりに出会ったおもしろいノワールです。

そこまでグロくもなく、ちょうどいいノワール加減がまた、男の人生を際立たせてる感じですね。

 

読み応えがあっておもしろかったです。

おヒマつぶしに、ぜひ。

 

 

 

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執筆者:

gxfh

読書ノート。ついつい夢中になってしまった作品を紹介しております。ミステリー・暗黒小説・ビジネス・経済・歴史・ライフハック・生態系の話が好きです。時々雑記。