
おもしろい!
死ぬまでにしたい3つのこと
スウェーデンを代表する企業の社長令嬢が大量の血痕を残して失踪した。
少女は腕に3つのチェックボックスのタトゥーを入れ、直前に最後の1つを埋めていた。
10代の少年が容疑者に浮上したものの遺体は発見されず、
未解決のまま時が過ぎた10年後、同じタトゥーを入れた少女の死が判明する。
ある事情から素性を隠し再捜査に加わったFBI捜査官ジョンは、
事件の深い闇に囚われていき……。by Amazon
最近、北欧産ミステリーの良さが解って来ました。
これまた、他の国とは違ったアプローチがあっておもしろいんですよね~!
さくっと見どころをレビューします!
引き込み上手
やっぱりこれですね。
めちゃくちゃ引き込まれます。
犯人が誰なのかめっちゃ気になるんですよ。
「そらそうやろ。それがミステリーの醍醐味やんか( ´゚д゚`)」って思うじゃないですか。
違うんですよ。
かなりの量のミステリーを多読するとわかりますが、だいたいの作品が途中で「もうええわ。誰が犯人でも」ってなるんですよ。
しかし、本作は上手いこと物語に誘導してくれる仕掛けがあちこちにあるんですよね~!
長ったらしくもなく、淡泊でもない、ちょうどいい刺激を保ちつつ確信に迫っていく…このバランスが読み応えを生んでくれるのです!
多少の「粗削り感」
これを見どころと言っていいのかどうかはさておき。()
本作はデビュー作らしく、やはりそこはベテランの作家さんに比べると、物語や設定に多少の粗削り感があります。
しかしながら!
これが良い化学反応を起こしてるんですよね~!
この「粗削り感」が、余計な情報を削り、最後までドスドス読めちゃう要素になってるんですよ。
他のミステリー作家さんに多いのが、ベテランになればなるほど、余計な情報を組み込みたがるんですよねえ。
これが要らない。←
余計な情報って、途中で読む気が失せるんですよ。
熱が冷めちゃって。
しかし、本作は粗削りながらもまっすぐ核心に進んで行くので、読んでるこっちも手応えを感じながら楽しめるんですよね。
なので、単純に「活字中毒」と呼ばれる人たちにはあんまり向かないかもしれない。
単純にざくざくとミステリーを楽しみたい人向けです。
ちょい長め
と言いながらも、なかなかボリューミーです。()
余計な情報はないもののね。
なぜここまでボリューミーなのかと言うと、犯人が曲者だからです。
なかなか上手いこと翻弄してくるんですよ。
だから気になるんです。犯人が誰なのか。
それに加え、犯人を追う主人公の警察官も、囮捜査のなんやかんやが関係していてマフィアに見つかったら殺されてしまうので、派手に動けないんですよね。
しかも、殺人事件の容疑がかかってるのが実の弟。
身内が容疑者の場合、その警察官は容疑者に接触してはいけない約束になっているのです。
そこをかいくぐって接触しながらも真犯人を探さなきゃいけないので、常に「どうなるんだこれ…( ´゚д゚`)」感があるんですよね。
だから、まあまあなボリュームなんですよ。ざっくり言うと。
なので、一気読みはやめた方がいいかもしれない。疲れるから。(
まとめ
設定がおもしろいミステリーです。
北欧産ミステリーは、こーゆーのが本当に上手いですね。
とにかくストーリーが良いので最後まで引き込まれちゃいましたね~!
ただ、ストーリーが良すぎて「まさかの犯人」にはそこまで衝撃はなかったってゆーね。()
うん、そら悲しいわな。犯人も(´・ω・`)
ということで、おもしろかったです。←
おヒマつぶしに、ぜひ。