
すごいなこれ。
教皇のスパイ
ローマ教皇が心臓発作により逝去した。
数日後、イスラエル諜報機関長官ガブリエルは教皇の個人秘書に極秘裏に呼びだされる。
当日の警備担当者が失踪し、教皇が旧友ガブリエルに宛てた手紙が持ち去られたというのだ。教皇暗殺を疑い、わずかな手がかりを追うが、その先には新教皇選挙に不穏な影を落とす秘密組織と、歴史を覆す禁断の書の存在が――。
ヴァチカンに史上最大の危機が迫る!by Amazon
スパイってね。1度は憧れるじゃないですか。
「秘密捜査官」って今でも人気タイトルですしね。AVの
さくっと見どころをレビューします!(´∀`*)
ノンフィクションかと錯覚するほどリアル
やっぱりこれですよ。
作品の世界に入り込めた感。
本当に途中から「あれ?おれガブリエル・アロンかな」ってなってきます。()
その原因はただ1つ。
設定がむちゃくちゃリアルなんですよね~!
物語としては
- ローマ教皇が暗殺された!
- その裏に見え隠れする権力争い
- 犯人と証拠を突き止めろ!
ってことですが、その世界観のリアリティーがハンパじゃないんですよ。
なので、
- 物語の舞台はヴァチカンやヴェネツィア
- ローマ教皇を始めとするカトリック組織のシステム
- ユダヤ人迫害、キリスト教とイスラム教、聖書や福音書
この辺が絡むスパイものが楽しみたい!って人にはうってつけな作品ですね。
ちんぷんかんぷんな専門用語も多々出てきましたが、我らがグーグル先生が解決してくれるレベルだし、特に問題はないですね。
「ピラト」とか「シナゴーグ」とか言われてもね!(´∀`*)←
本当に現実の世界を忠実に再現されているので、読んでてワクワクしてくる1冊です。
めちゃくちゃエレガント
そして、これ。
なんとも上品さを味わえるスパイ作品!って感じです。
「007」とか、そっちのイメージが強いですね。
主人公のガブリエル・アロンはイスラエル諜報機関で伝説の暗殺者。
しかし、その表の顔はなんと「美術修復師」
普段は、歴史に残る名作の修復をする仕事をしているのです。
なにこの私の興味をそそりまくる設定!(´∀`*)←
めちゃくちゃカッコイイやんか!
でもこれ「スパイ」と謳ってますが、ド派手なガンアクション!って感じはなく、世界のあちこちに出向いて人と会ったりしながら謎を暴いていく…というスタイル。
残虐な暴力描写やおじさん大興奮の官能描写()は一切ないので、世界観としては本当にエレガントやな~って感じです。
まあ、そもそもリアルなスパイってそんな感じですからねえ。
派手なガンアクションするような、自ら目立っちゃうスパイって時点で失格ですから。笑
この辺の描写もリアルで良いですね。
なので、逆にノワールなワイルドさを求めてる人にはちょっと物足らないかも?
シリーズ制覇したくなる
今作は「シリーズ最新作!」ということなのでもちろん。
ガブリエル・アロンの物語は、過去にもあるわけですね。
調べてみましたが、結構長い歴史をお持ちのようで。()
これが不思議と、全シリーズを制覇したくなる謎のおもしろさがあるからたまらないのです。
なんでしょうね。このマニアックな感情。
とにかくもう、ガブリエル・アロンがカッコ良すぎるんですよ。
言い回しもいちいちシャレが効いてて、むちゃくちゃシブいんですよ。
過去に何があったのか?みたいなのも興味が湧いてきますね。
ガブリエル・アロンという男性像を見ておくのもいいかもしれない。
モテるおじさんになるために。(下心
まとめ
エレガントなスパイもの!って感じの作品です。
なんならもう、スパイの要素はほとんどないかもしれない。笑
作品自体も結構な長篇で、読むのにすげえ時間かかりました。←
ローマ教皇やカトリック信仰やユダヤ人の歴史なんかの知識に疎かったので、解らないものが出て来るたびにググってたしね。
本当に、その辺のことに興味がなかったら、止めておいた方がいいです。(
しかし、勉強にもなったしガブリエル・アロンはカッコイイしで、ハマれば最高の作品です。
このシリーズは他のも読んでみたいと思いますよ!
一気読み非推薦。ググるたびに疲れるから。
おヒマつぶしに、ぜひ。