
良い!
心中旅行
幸福の絶頂から不幸のどん底まで転げ落ちた男の最後の旅が始まる
幸せな家庭がありながら、薬の過剰服用と、部下との愛欲に溺れた男。
その行き着く先は――。文芸編集者の澤野逸郎は、妻と双子の娘と四人で幸せに暮らしていた。編集長に昇進し順風満帆かと思われたが、いつの間にか編集部には鬱が蔓延し、自身も薬の過剰服用がやめられなくなっていた。部下の豊嶋との不倫も始まり愛欲に溺れる逸郎だが、あってはならない悲劇をきっかけに、すべてが暗転する――。
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これまた、精神的な話がメインで面白そうなスタートですねえ
— 高橋幸太 (@ICehkceyBbmZHoI) May 8, 2021
なんで、ちょっと遠回りするような描写なのに、スッと入ってくるんだろう
ほんと、この作家さんは不思議な魅力がありますね
— 高橋幸太 (@ICehkceyBbmZHoI) May 8, 2021
ちょい夏目漱石入ってますよね
— 高橋幸太 (@ICehkceyBbmZHoI) May 27, 2021
“真の知性は買えない。なぜ買えないのかといえば、売っていないからだ。知性がたっぷり詰まった書籍だって、読み手にそれを読み解く知性がなければ単なる言語の羅列であり、場合によっては暗号にすぎない”
確かにw
たまに意味わかんねーのあるもん(´・ω・`)←— 高橋幸太 (@ICehkceyBbmZHoI) May 27, 2021
鬱に不眠に薬剤にW不倫と、これだけ素材揃ってたらそら読んじゃうわな
— 高橋幸太 (@ICehkceyBbmZHoI) May 27, 2021
手記っぽくたんたんと語られるのが良いんだろうなきっと
この物語中に漂う異様な冷たさ
— 高橋幸太 (@ICehkceyBbmZHoI) May 27, 2021
秋美の変貌ぶりがヤバイ
— 高橋幸太 (@ICehkceyBbmZHoI) May 27, 2021
そして家族で心中旅行へー
↓
予想だにしない終わり方!w
さすがですね〜
まるでヒールレスラーの反則試合を見た気分ですよ— 高橋幸太 (@ICehkceyBbmZHoI) May 27, 2021
いや~、おもしろいですねえ!(´∀`*)
相変わらず「読ませる作品」を描かせたら天下一品です。
内容は、「心中旅行」というタイトルから連想できるとおり、ストーリーは冷たくてダークです。
そこに、人間の業と、心の病と、現代社会の闇と、不倫と…と、とにかく病んでる作品ですね。()
やっぱりポイントは、この「生と死のギリギリを行く」ところでしょうね~。
登場人物たちは、生きながら常に「死」の存在が強く隣にあるんですよ。
この状況がなんとも言えない気持ちにさせてくれるのです。
これはでも、どちらかと言うと「昔の小説も好きだよ!」って人におすすめですね。
現代風というよりかは、全体的に描写が少し古風ですから。
幸せの絶頂から奈落の底へ落ちて行く澤野たちを待ち受けるものとは―!?
そんなに長篇じゃないのも良いですね。
読書熱が冷める前に読み切れる量です。
おヒマつぶしに、ぜひ。