【小説】花村萬月 さくっと「小説・ノベルズ」

【小説】感情移入が止まらなくなる芸術的な1冊―『二進法の犬』

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これほんと凄いな。

 

二進法の犬

家庭教師・鷲津兵輔が、生徒として引き受けることになった女子高生の倫子(りんこ)。彼女の父は、武闘派乾組(いぬいぐみ)組長・乾十郎だった。鷲津は、乾組という組織、十郎の「白か黒か」を徹底する生き様、そして倫子の凛とした存在に、次第に自分の所在を見いだしていく。博打、抗争、性愛……激流のなか、鷲津が手にしたものは──!

-あらすじより

いい作品ですね~!

かなりの長編ですが、中身の濃い物語となっております。

 

この作品のすごいところは、なんと言っても「感情移入の誘い方」ですね。

自分でもびっくりするくらい登場人物たちに感情移入してしまいました。

 

これはひとえに、登場人物たちの感情をむちゃくちゃ丁寧に描写してるからなんですね。

これがまた繊細で、粋で、美しさを感じさせるような文体なんですよ。

「引き込まれる表現力だな~」と気持ちよくなってたら、気付けば登場人物の気持ちに共感してしまっている自分に気付くわけです。笑

これがもう、物凄い技術だなと。

 

そんな技術が網羅された作品で、しかもストーリーもかなり激動しますからね。

つまらないわけがない!

 

まさに「芸術」という言葉が似合う、完成度の高い物語でございました。

今作も安定の一気読みでしたが、結構な長篇なので時間ががっつり空いた時にお楽しみ下さい。笑

 

おもしろかったです。

おヒマつぶしに、ぜひ。

 

 

 

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