
これはヤバイ。
マザー・マーダー
息子を溺愛し、学校や近隣でトラブルを繰り返す母親。家から一歩も出ず、姿を見せない息子。最愛の息子は本当に存在しているのか。歪んだ母性が、やがて世間を震撼させるおぞましい事件を引き起こす――。めくるめく、どんでん返し。全方位に仕掛けられた罠。5つの短編から浮き上がる、驚くべき真実とは!?
-あらすじより
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私自身、連作や短編が苦手なのですが、これはおもしろかったですね~!
近年、類を見ない精密さと緻密さを誇るホラーミステリーです。
本作は連作になっておりますが、1つ1つの物語にも「マジかよ…(; ・`д・´)」「えぇ…なにこれ…( ´゚д゚`)」ってなるような急展開が仕込まれており、この急展開にハラハラドキドキしてたらいつの間にか一気読みしちゃった!って感じですかね。
よく計算されてるな~と感服するレベルです。
そして、特筆すべきはこの不気味な雰囲気。
ずーっと、暗いんですよ。
この暗~い雰囲気が、梶原家の謎をさらに不気味なものにしながら、ただごとではない空気を醸し出してくるのです。
そして、衝撃のラスト!
梶原家の秘密が明らかになったあと、しれっとゾッとさせて来るので、読了後は放心状態です。
アホですよこの人たち。←
ということで、
- ドロッドロの人間ドラマが見たい
- 急展開にハラハラしたい
- 最後はもれなくゾッとしたい
って方に最適の1冊!って感じですね。
タイトル通りに「親子」にまつわる話ばかりなので、その辺の物語が好きな人はハマると思われます。
特にドロドロしてればなおヨシ、って方にはベストマッチですね。
最後は帯にもある「母親なんて信じるな」の意味がわかるのが、隠れたおもしろポイントです。笑
一気読み必至。
おヒマつぶしに、ぜひ。