
良い!
不村家奇譚―ある憑きもの一族の年代記―
一族に受け継がれる怪異の血脈。それは、忌むべき業か、或いは神が与えし恩寵か。血と畏れが織りなす、類稀なる因果律を見よ。
自らを水憑きと称する不村家。その繁栄の影には「一族に仇なすものを赦さない」とされる怪異・あわこさまが蠢いていた。異形の奉公人たち、狗神遣いの少女、生首で生き存える双子の姉妹――。昭和、平成、そして現代を貫く一族の悲劇は、やがて思いもよらぬ結末を迎え……。-あらすじより
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最近はホラーものも好きで結構読み漁るのですが、この雰囲気は初めてですね。
どこか懐かしいと感じるような作品です。
私が小さい頃に、どこかでこんな作風の物語に触れたのかもしれない。
- 特異な血が流れる一族が人間社会に溶け込めない
- そんな一族内でもなんやかんやある哀しい物語
…的な話なのですが、これまたやっぱり切ないんですよね~!
避けられない「一族による業」みたいなのは、どうしようもないですから。
作風はわりとグロめなホラーファンタジーなので、その辺が好きな人向けです。
「ジョジョの奇妙な冒険」とか好きな人なんかはわりと楽しめるかもしれない。笑
読了後はなんとも言えない切なさに包まれる1冊です。
おヒマつぶしに、ぜひ。